「派遣法の3年ルール」って、どういう意味？

はじめに

「3年ルールって結局、どうなるの？」「派遣社員は3年経ったら終わりなの？」そんな疑問を持ったことはありませんか？今回は、派遣業界で避けては通れない「3年ルール」について、わかりやすく解説します！

■ そもそも「3年ルール」とは？

派遣先（＝配属される企業）で同じ部署に派遣社員として働ける期間は「原則3年まで」と決められています。これは「労働者派遣法」という法律に基づいたルールです。

■ なぜ3年で区切られるの？

• 派遣社員が不安定な立場で長く働き続けることを防ぐため

• 派遣先が責任ある対応（直雇用や配置転換）を促されるため

派遣を“便利な労働力”として使い続けないように、ルールが設けられています。

■ 実は2つの「3年ルール」がある！

派遣3年ルールの期間制限には「①事業所単位の制限」と「②個人単位の制限」という2つの考え方があります。
・個人単位のルール、派遣社員1人が、同一部署で働けるのは最長3年。
・事業所単位のルール、派遣先の部署に、同じ派遣社員を継続して配置できるのは3年。

■ 3年経ったらどうなるの？

以下の選択肢が考えられます：

1. 別の部署に異動する（3年カウントリセット）

2. 派遣先企業が直接雇用する（いわゆる“直雇用化”）

3. 派遣契約終了となり、別の派遣先を探す

■ 例外：無期雇用派遣の場合はどうなる？

もし派遣社員が派遣元と無期雇用契約を結んでいる場合は、3年ルールの適用対象外になります。 無期雇用派遣 = 常用型派遣とほぼ同義。雇用の安定性が高く、長期配属も可能です。その外にも60歳以上の派遣労働者、有期プロジェクトに従事する派遣労働者、日数が限定されている業務に従事する派遣労働者、出産・育児・介護等で休業する労働者の代替として従事する派遣労働者も適用対象外です。

■ 派遣会社として注意すべきポイント

• 配属スタート日から3年後がいつか、常に把握しておくこと

• クライアントに対し、更新前に「3年満了時の対応」を説明

• 無期雇用派遣の制度活用も検討する

まとめ

「3年経ったら契約終了」というイメージを持たれがちですが、実際には選択肢や対応策が複数あります。派遣社員も派遣先も、早めの情報共有と相談が大切です。次回は「無期雇用派遣ってどんな働き方？」について深掘りします！