面接で人事が見ているポイント
就職活動において最も難所は面接ではないでしょうか。実際に厚生労働省の調査においても8割の人が面接で苦戦しているというデータもありましたね。そんな中で、本日は1人でも多くの方に面接を有意に進めていただきたく、人事が見ているポイントをお伝えし、明日からの面接に少しでもお役立ていただければと考えております。
なぜ人事の目線を知る必要があるのか
内定を獲得するために必要なことは、「一緒に働きたい」と思わせることであると思います。ではなぜ、面接官でなく人事の目線を知る必要があるのか。それは、従業員の適性・能力を判断し配属部署を決定したり、会社の業績に結びつける為にマネジメントする「人を活かす部署」であるからです。従業員を活かす為には、従業員の目線から経営者の目線まで広い視点で物事を考える必要があります。面接官は若手社員から役員クラスまで、全ての立場の目線が備わっています。そのことからも、採用活動において人事の目線を知っておくことが内定獲得への近道です。
人事が見ているポイント
マナー・身嗜み
これは当たり前の事項ですが、社会人としての基本が備わっているのかを判断するためにみています。社会人1年目だからといってビジネスマナーを手取り足取り教えてくれる企業はありません。入社までに備わっている状態でなければ内定は厳しいでしょう。
自社に合わない人を見る
就活の基本的な流れは、書類選考→一次選考→二次選考→最終選考です。まずは書類選考・一次選考ですが、限られた時間の中で何百、何千もの候補者の書類に目を通し、面接をしてとなると人事部も回らなくなります。ですので、その段階では、「自社に合う人」ではなく「自社に合わない人」という目線で見ています。このことからも、マナーや身嗜みは、コミニケーションスキルなどの基本的な部分は当然必須の事項になってきます。
自社に合っている人材か
二次面接以降は「自社に合っている人材か」という目線でみれらます。業界、職種、会社によって重視されるポイントは違いますが、自ら学ぶ姿勢、成長意欲、将来性などがあるのかという点は全ての会社において共通しています。安定したいから、前職がブラックだから、残業が多いからという理由は最もNGです。またストレス耐性は備わっているのかなどは共通して見られているポイントです。
退職理由は前向きか
必ず「なぜ前職を辞めたのか」という質問はされます。その際に、曖昧な発言をしたりネガティブな発言をしたりすると悪い印象を与えてしまい採用に繋がりません。予め面接対策の段階で前向きな退職理由を考え面接で伝えれるように準備しましょう!!
わかったフリをしない。誠実に。
マルチタスクに対応できそうなテキパキとした印象の人は目に留まります。プラスで適材適所で言動ができる、しっかりと傾聴できるかどうかという点も見ています。レスポンスが早いということは非常に大切ですが、わかったフリをせずに物事を把握した上で言動しているかという視点でも見ています。
指示待ちはNG
ほとんどの企業の採用基準は、10年・20年・30年と長い目で見て会社にどのような影響を与えてくれるかという点です。日々変わりゆく時代の流れや市場のニーズに対してこれまでのやり方に拘らず自らの考えで会社を変えていける人物か。また上司先輩関係なく自らの主張を伝えることができるか、全員を巻き込んで行動し続けることができるか。指示待ちの若者が多い中、自ら進んで行動できる人材に魅力を感じます。
人事が太鼓判を押す人材とは
これまで人事が見ているポイントをお伝えしましたが、内定をとるためにはポイントを抑えておくだけでは十分と言い切れません。人事の口から「一緒に働きたい」「是非自社にきてほしい」を引き出す為に、できる就活生の特徴をご紹介します。
自己分析を徹底し、自分を理解している
できない人の特徴は、「誰も理解してくれない」「あの子は上司に気に入られている」など人のせいにしたり不平不満を垂らしている傾向がある。周りばかりに目がいって一番肝心の自分が見えていない場合が多いです。もっと言うと、人間関係を良好に保つこともできす悪循環に陥ってしまいます。社会に出ると評価するのは自分ではなく他人です。いくら自分が頑張っていると思っても周りに評価されなければ、、、という厳しい世界です。相手の立場になって自分はどう見えているのか。どのような役割を求められ期待されているのかを考える能力が必要になってきます。そのためにまずは自分のことをしっかりと把握することが何より内定奪取に近道になります!!
企業研究を徹底し、オーダーメイドの志望動機を伝える
企業や職種を理解していれば、アピールするべきポイントも理解できます。例えばベンチャー企業のバリバリの営業であれば「徹底して結果に拘ります! 」「仕事が生きがいです! 」「世の中結局お金です! 」なんていう、やる気・元気・根性の人材が大好きです。一方ある程度知名度がある中小企業や大手企業となれば「社会発展の為に」「こんな事で困っている人の為に」という貢献意欲が必要になります。ここで「世の中結局お金です! 」とアピールされても、言っていることは正しいと思う人事もいるでしょうが、視座の違いを感じて自社には合わない…となってしまうのです。入社後のミスマッチが問題視されている現代の就活市場では、企業が求めている人物像をしっかりと理解してマッチ度の高さをアピールする事が内定の近道です!!
まとめ
「面接になかなか通らない、、」「どうやってアピールしたら良いかわからない、、」と悩んでいる方はたくさんいるかと思います。そこで、”就活生の目線”だけでなく採用決定権のある”人事の目線”になって進めるのが良いかと思います。自分のことばかりで視野が狭くなっている状態では、なぜ相手が魅力的に思ってくれないのかを冷静に分析できないものですし、客観的に選考での自分の姿を分析することで、選考に挑む前では気づかなかった失敗が見えてくるかもしれません。何度も繰り返しますが、自分を評価する企業側の目線になって考えることをおすすめします。