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第二新卒は転職に不利???

転職市場では売り手市場が加速しています。要は求職者が企業を選び放題ということです。そういった中で、新卒採用に苦戦している企業も増えており、そのかわりの採用手段として第二新卒採用を取り入れている企業は増えております。今回は、第二新卒採用の現状やメリット・デメリット、第二新卒は不利なのか?という点についてご紹介します。

第二新卒とは?

明確な定義はありません。一般的に新卒で3年以内に離職した方々のことを指します。そういった層に目をつけ採用を行っている中小企業が増えております。

第二新卒採用は加速している

冒頭でもお伝えしたように、売り手市場ということもあり新卒採用に苦戦している企業は増えております。リクルートが出したデータによると、今年の求人倍率は1.88倍と昨年よりも高い水準です。更に、従業員数300人未満の中小企業だけでみると9.91倍と過去最高の数字です。また、厚生労働省の調査によると、新卒から3年以内の離職率は32.2%で、新卒の3人に1人は退職しているという現状です。こういった背景より新卒からそれほど経っておらず、前職の文化や社風に染まっていない柔軟に対応でき、ポテンシャルを持っている第二新卒が注目を浴びています。

企業人事の目線で考えると、前職を早期退職した若手をスキルで判断するのは難しいです。しかし、若手採用という観点から第二新卒を評価した時に

・基礎的なスキルは高く、教育コストが抑えられる

・前職の文化や社風に染まっていないため、柔軟に対応でき、ポテンシャルを持っている

というプラス要素があります。

第二新卒のメリットデメリット
メリット

1.研修コストを抑えられる
新卒採用とは異なり、既に職務経歴をしていることもあり基礎的なビジネススキルの教育に時間をかける必要もなく、研修にかかる費用もローコストでいける。

2.前職の社風に染まっていない人材を確保できる
前職が1社のみで勤続年数が浅いため、前職の社風に染まっていない柔軟に対応できる若い人材を確保できる。

3.ポテンシャルを持った人材を確保できる
第二新卒という言葉は比較的新しく、着目してる企業はまだそれほど多くないため、採用で苦戦している中小企業は良い人材をローコストで確保できる。例えば、大学卒業ぎりぎりまでスポーツ選手を目指していたが諦め、とりあえず受かった企業に入ったが…という様な、何かを極め続けたポテンシャル人材もたくさんいます。

デメリット

1.早期退職のリスク
企業人事側からすると、「またすぐに転職してしまうんじゃないか」という推測をされます。なぜ転職をするのか、将来のビジョンは何か。仕事はどんな姿勢で臨んでいたのか。など根掘り葉掘り聞かれます。しっかりと自分の軸をもった上で就職活動に臨むことをオススメします。

2.実績がない
早期退職ということもあり、それほどキャリアも積んでいないため実績がない人がほとんどです。そのため、より面接での立ち居振る舞いや伝え方に工夫を凝らして挑まなければなりません。

まとめ

■第二新卒を受け入れる企業側として

・新卒採用と比べて、基礎的なスキルが高く、教育コストが抑えられる。また、年に1回ではなく、欲しい時期にいつでも採用できる。

・中途採用と比べて、前職の文化や社風に染まっていないため、柔軟に対応でき、ポテンシャルを持っている、よりコアな人材をほしいタイミングで確保できる。

■これから転職活動にのぞむ第二新卒の方々

・自分のキャリアをしっかりと見つめ直す良い機会であり、より目標を明確にできる

・ビジネススキルがある程度身についた状況で転職できるため、キャリアアップも短期間で効率的にできる